菌による膿胸は減少し,肺炎球菌,嫌気性菌など の報告が散見される.今回,口腔内常在菌による 膿胸を発症し,抗菌薬投与,胸腔ドレナージおよ びウロキナーゼ注入療法により治癒し得た重症心 身障害児例について報告する. Ⅰ.症 例MRSA膿胸に関する検討 赤穂中央病院外科 水谷 尚雄 (平成21年4月13日受付) (平成21年6月22日受理) Keywordssurgicalsiteinfection(SSI),MRSA,empyema 要旨 呼吸器外科で手術部位感染(surgicalsiteinfection,以下SSI)として発生する膿胸の頻度は高くはない膿胸がある場合、なぜウロキナーゼを使用するのか? 急性膿胸や肺炎随伴性胸水に対する治療の基本は、適切な抗生剤の投与と膿性胸水の早期胸腔ドレナージが重要です。 しかし、時期を逸すると胸腔内が多房化する線維素膿性期に移行します。 こうなるとドレナージのみでは治癒は困難です。 理由としては、線維化することで胸水が線維層によって多房化する
膿胸 ウロキナーゼ 理由
膿胸 ウロキナーゼ 理由-膿胸 1.定義 肺が収められている体腔のことを胸腔といいます。この胸腔内に膿性液の貯留した状態が膿胸です。罹患期間が3ヶ月以内の場合を急性膿胸、3ヶ月以上の場合を慢性膿胸といいます。 2.原因 肺感染症由来125i標識ウロキナーゼをビーグル犬の冠状動脈内に投与した結果、放射活性の血漿中半減期は、第1相68分、第2相44時間であった。 また、投与した放射活性の大部分は尿中に排泄された 1) 。
菌による膿胸は減少し,肺炎球菌,嫌気性菌など の報告が散見される.今回,口腔内常在菌による 膿胸を発症し,抗菌薬投与,胸腔ドレナージおよ びウロキナーゼ注入療法により治癒し得た重症心 身障害児例について報告する. Ⅰ.症 例ウロナーゼ静注用6万単位の基本情報 ウロナーゼ静注用6万単位の概要 肝類洞閉塞症候群治療剤 出血の危険性が増大 デフィブロチドナトリウム 出血の危険性が増大 血液凝固阻止作用を有する薬剤 出血の危険性が増大ウロキナーゼではなく以下のメニューである。 tPAは、ベーリンガーのActilyse 10 mg 1日2回3日間 DNaseは、ロシュ社のPulmozyme 5 mg 1日2回3日間。 このPulmozymeという薬、手に入るのか? Intrapleural Use of Tissue Plasminogen Activator and DNase in Pleural Infection N Engl J Med 11;
子供が寝ているうちに少しだけ『膿胸』のお話をします。 肺炎随伴性胸水を診療する機会は多々あると思いますが、こうしたParapneumonic effusionは次の3つの分類することができます。 ・Uncomplicated parapneumonic effusion ・Complicated parapneumonic effusion ・empyema(膿胸) 上2つは病理学的な概念が違うのでウロキナーゼではなく以下のメニューである。 tPAは、ベーリンガーのActilyse 10 mg 1日2回3日間 DNaseは、ロシュ社のPulmozyme 5 mg 1日2回3日間。 このPulmozymeという薬、手に入るのか? Intrapleural Use of Tissue Plasminogen Activator and DNase in Pleural Infection N Engl J Med 11;膿胸に対するウロキナーゼ胸腔内注入療法 77(733) はじめに 急性膿胸,および肺炎随伴性胸水(Parapneumonic pleuraleffusion:PPE)に対する治療は,適切な抗生 剤の投与とともに早期の胸腔ドレナージが重要である. 時期を逸すると胸腔内が多房化する線維素膿性期に移 行し,チューブドレナージのみでは治癒は困難となり, 線維素溶解療法や外科治療を考慮し
ウロナーゼ静注用6万単位の基本情報 ウロナーゼ静注用6万単位の概要 肝類洞閉塞症候群治療剤 出血の危険性が増大 デフィブロチドナトリウム 出血の危険性が増大 血液凝固阻止作用を有する薬剤 出血の危険性が増大はストレプトキナーゼ・ウロキナーゼ・組織プラス ミノーゲン活性化因子(tPA)の使用が報告されて おり,Hunt ら 11) の胸腔内血栓溶解剤投与に関する文 献をまとめた報告では,膿胸や血胸に対して,成功 率が90%程度とされている。合併症については,外ウロキナーゼによる線維素溶解療法は急性膿胸・肺炎 随伴性胸水において胸腔内の隔壁を溶解しドレナージを 改善し,手術の必要性を減らす可能性があると報告 10,)さ れているが,過去の報告は少なく,保険適応にもなって
125i標識ウロキナーゼをビーグル犬の冠状動脈内に投与した結果、放射活性の血漿中半減期は、第1相68分、第2相44時間であった。 また、投与した放射活性の大部分は尿中に排泄された 1) 。・ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、tPAなどを注入。 ・ウロキナーゼは12万単位を生食100mlに溶解して胸腔ドレーンから注入し、 3時間クランプ後に吸引する。 ・これらを胸腔内に入れても凝固異常合併はみられない。患者に125i標識ウロキナーゼを静脈内投与したときの放射活 性の血漿中半減期は2~7分及び17~33分であり、二相性を示 して速やかに消失した1,2)。 2分布・排泄(参考) ラット及びイヌに131i標識ウロキナーゼを静脈内投与したと
ウロキナーゼ 印刷 膿胸に対する治療といえば、胸腔ドレナージと長期の抗菌薬投与です。 胸腔ドレナージを併用しないと、膿を排出できませ胸膜の炎症によって胸腔内に膿性胸水が貯留した状態 膿胸ドレナージの目的 胸腔ドレナージでの排膿と洗浄 アセスメントのポイント 排液をみる 膿胸は、急性膿胸(発症から3カ月以内)と慢性膿胸(3カ月以上遷延したもの)の2つに分類します。胸腔ドレナージの対象 ・気胸 ①自然気胸(ブラ、肺気腫、腫瘍など) 自然血気胸は緊急手術を。 ②医原性の気胸(針生検、CV誤穿刺など) ③外傷性気胸(血胸を伴うことも)
化が認められたが,ウロキナーゼ投与との関連は明らか ではなかった(Table1~3). 考察 膿胸の原因は,肺胞領域の感染によって貯留した肺間 質液が臓側胸膜を越えて胸腔内に貯留した肺炎随伴性胸 水であることが多いとされる.肺炎随伴性胸水は,初期
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